時短と値上げはどっちから始めるべきか?

マインドセット

森田:そしたら今回はですね、時短と値上げっていうので、どっち先するんやろっていうような考えがあるみたいなので、「何で先そっちなん?」っていうようなところを聞いていきたいと思います。

 

前川:オッケー。了解です。じゃあしゃべっていきましょうか。

 

 

「時間」と「売上」ほしいものはどちらか?

前川:これはですね、もうその人の価値観によると思うんですね。

 

森田:なるほど。でも、どういう価値観かってとこですもんね。

 

前川:そうです。僕は、時間が欲しいです。時間が欲しいんですね。

じゃあ、時間が欲しかったらどうしますか?

 

森田:時間が欲しかったら時短します。

 

前川:そうです。だから僕は時短からしていきます。ってな感じです。

だから、今見てる人が「今の時間で全然満足やねん」だったら値上げしたらいいと思いますし、「いや、もっと時間欲しいねん」だったら時短したらいいと思いますし。

もうそれだけだと思うんですよ。「以上」、みたいな感じですね。

 

森田:なるほど。だから、別にこういうふうなロジックで、例えば時短の方からした方がいいとかっていうようなとこよりは、今の自分の健康状態というか、把握したうえで、どっちにするかっていう話……。

 

前川:そうです、そうです。やればいいと思いますね。

もっと言うと、「時間も欲しい。売上も上げたい」だったら、時短と値上げ同時にやればいいと思うんですよ。

 

森田:前川先生の塾生さんの中では、どっちから取り組む人が多いとかっていうふうな、相談の量とかってどうなんですか?

 

前川:大体予約パンパンになってきて相談受けることが多いんですけども、大体多いのが、僕が見ててですよ?

「いや、絶対時短した方がいいやん」って人が多いですね。
なぜかっていうと、予約枠が40分とか50分でやってたりとかするんですよね。

 

森田:既存の方の?

 

前川:そうそうそう。大体僕もう30分……。長くても30分。
それ以内にしとかないと、一人治療院は僕はきついと思ってるんですね。

40分1万円とか、結構安いっすよ。分単価にしたら。
200円くらいでしょ? 250円か。
そしたら、5,000円15分とかの方がいんじゃないですか?

 

森田:5,000円15分は、300円。

 

前川:そっちの方が高いじゃないですか。

 

森田:はいはい。

 

前川:みたいな感じ。なので、僕は時間が30分以上の人は時短からしたらいいんじゃないの?って思いますし、それ以内の人は、それ以上時短したら、結構あたふたしてダメなんだったら値上げしたらいいなと思いますし。

ってな感じで僕は思いますけどね。

 

森田:基本はやっぱ40分とか50分とか取っちゃってる場合は、「まずそれを30分にしようよ」っていう感じですかね。

 

前川:「しようよ」って感じですね。はい。

 

森田:値上げの相談を受けることとかってどうなんですか?
そもそも時短の相談を受けることが多いのか、値上げの相談を受けることが多いのかって言われたら、どんな……。

 

前川:ああ、でも値上げの方が多いですね。

値上げを言われるけども、「じゃあどんな状況なの?」って聞いたら、「それだったら時短からしたらいいんじゃない?」なるし。

 

森田:なるほど。そういう人の方が多いってことですね。

 

前川:そう。「そうですね。ほんまですね」ってなって、「でも値上げしようと思ったんですよね」「値上げもしたら?」って言います。

 

森田:なるほど。

 

 

どのように導入していくべきか

森田:じゃあ、時短にしろ値上げにしろ、どう導入していくのか。
例えば、今の見てるお客さんをすべてごっそり変えるとか、新規からなのかとかって、何かその辺のお勧めの導入方法を。

 

前川:お勧めはもう新規からやったらいいですよね。

 

森田:それは、時短にしても値上げにしてもですか?

 

前川:そう。全部。

 

森田:一緒ですか。

 

前川:一緒。で、既存も時短はしていった方がいいと思います。

 

森田:既存も時短は……。

 

前川:やってったらいいと思う。

 

森田:ああ。なるほど。

 

前川:まあ、値上げは抵抗あるんだったらやらなくていいと思うんですよ。
もうそのまま据え置きでもいいと思いますけども。

時短はやっちゃったらいいですよね。

 

森田:時短はあれですか? 「10分短かなるんですよ」って言ったら終わりみたいな?

 

前川:いや、「10分短かなるの何で?」ってなるじゃないですか。
理由はちゃんと作った方がいいですよね。

何の理由でもいいと思うんですよ。
「いや、ずっと身につけてた技術の向上ができたので、時間短くさせてもらいます」とか、何かしらの理由をつければいいと思います。
例えば、「本当に予約がパンパンで、もう予約取れない状況なので、ちょっと時間圧縮させてもらいます。その分、中身濃くさせてもらうんで」でもいいと思うんですよ。

 

森田:なるほど。そっか。

 

前川:何なら、10分とかで言わなくてもいいと思いますけどね。

 

森田:ああ、「ちょっと短かなります」ぐらいで?

 

前川:もう言わなくていいんじゃないですか?

 

森田:ああ、バレないように?

 

前川:はい。10分でしょ?

だって、別に慰安でやってるんだったら、時間で売ってるんだったら言わないといけないですけど、僕ら結果で売ってるんだったら、全然いいじゃないですか。

 

森田:本当ですね。60分3,000円のマッサージとかやったら、50分で終わられたら、ちょっと「え?」ってなりますもんね。

 

前川:だから、僕は塾生には絶対に「時間書くな」って言いますね。

 

森田:ああ。2回目から「何分いくら」の「何分」がないということですか。

 

前川:ないです。言わないようにします。

 

森田:へえ。それは、結果で売ってるっていうのもあるし、後々調整効きやすいっていうのも。

 

前川:そうです、そうです。効きやすい。

向こうは時間で考えるんで、いくら結果で売ってるって言っても、「大体20分やな」とかあるんで。
だから僕は、絶対患者さんが来た時に説明するのは、大体どれぐらいの時間かかるか言っておかないと、向こうも予定組めないじゃないですか。

うち来たら、「ああ、大体20分以内に終わるから、予定組んでもらって大丈夫ですよ」って答えます。

「早く終わるんで大丈夫ですよ」って言います。

 

森田:ああ。なるほど。

 

 

早く終わることをベネフィットとする

前川:みんな、「20分短いんで」みたいな抵抗あるわけじゃないですか。
僕は早いのが勝ちだと思ってるんで、「ああ、20分で終わるからいいです。すぐ終わりますよ」って言います。

 

森田:そうか。早く終わることをベネフィットとするというようなところがあって。

 

前川:そうです。これめっちゃ大事で、これに抵抗を持ってる治療家さんめっちゃ多いんですけど、思うんですよ。

森田さんね、美容室行って、2時間掛けられたらしんどくないですか?

 

森田:無理ですね。

 

前川:無理ですよね。僕も無理なんですよ。

 

森田:何やったら、いつも1時間みたいなイメージを持っていくんですけど、パッて出た時に、50分やったらめっちゃうれしいです。

 

前川:うれしいですよね。「よっしゃ」と思うじゃないですか。
そんな感じですよ、本当に。

ただ結果を求めて行ってるわけじゃないですか。

「ああ、すっきりした。短くなった」みたいな。
2時間やられてもね。ってな感じ。

 

森田:「ちまちま切るな」って思いますよね。

 

前川:「もうほんまいいよ、ばっさり。分からへんから、そんなん俺」みたいな。

 

森田:ああ、そっか。そういうもんと捉えられるかどうかっていうことですね。

 

前川:うん。だからそういうふうにしていってあげないと、「何求めてるの?」って話じゃないですか「結果でしょう?」みたいな。

 

森田:確かに。

 

前川:長くしてくれるのを求めてるんかみたいな。
「求める場所違うやろ。目的変わってるやろ」になるわけじゃないですか。

 

森田:そうですね。美容室に、それこそ時間書いてないですもんね。

 

前川:書いてないですよね。
「大体目安としてこれくらい見といてね」みたいのあるかもしれないですけど、そんな感じじゃないですか。

 

森田:はあ。それは……。それ、僕が治療院やってる時にも教えてほしかった(笑)。

 

前川:捉え方ですよね、本当ね。

 

森田:捉え方次第ですね。なるほど。

 

前川:っていうのが僕の中であるんで、でも、まとめるとやっぱり価値観ですよ。

先生がどういうふうな……、仕事と人生って僕一緒だと思うので、どういうふうなライフスタイルを歩みたいのかだと思うんで、僕は時間が欲しかったんで、時短ですね。

売上も欲しかったから、値上げもしたし、みたいな感じでございます。

 

森田:なるほど。分かりました。

 

 

自分が満たされないと人の事を満たすことはできない

森田:はい。言い残したり、何かもうちょっと聞くことないか、皆さんの代表者として僕が質問せなあかんので。

 

前川:もう7分ぐらいしゃべってるでしょう?

 

森田:もうめちゃめちゃ。はい。もう無理やと。

 

前川:じゃあ何かしゃべりましょうか。

あと、「患者さんのことを考えると」とか言う人おるんですけども、「それ考えてないやろ」と思うんですよね。
「自分が満たされないと、人のことを満たすことなんでできない」と僕は思ってるんですよ。
「まず自分を満たせよ」と思うんですよね。

だから、自分を満たす条件は何なのかっていうのをよく見たらいいと思うんですよね。
思いません?

 

森田:めっちゃ大事です。

 

前川:この前Twitterでも書きましたけどね、本当に。

ちょっとTwitterの宣伝しとこうと思って。

 

森田:何ですか? 何書いたんですか?

 

前川:ちょっと覚えてないですけど(笑)。
ちょっとTwitterやってるんで言うとこうかなと思って。

 

森田:なるほど。分かりました。

はい。じゃあこうやってロジックからひもといて、時短、値上げとかっていうのをするっていうよりは、自分がどうありたいかっていうようなところからやっていくのが……。

 

前川:そうよ。

 

森田:でも、前川先生の経験上は、値上げしたいって言うけども、結構「時短したらいいんちゃう?」っていうケースが多いんだよっていうようなところになりますね。

 

前川:多いです。

 

森田:まあ、30分枠の中でやるっていうか、長くても。

 

前川:そうですね。結局ね、値上げしても来るじゃないですか、限界が。

数を入れないといけなくなるんで。枠作らないと。

 

森田:確かに。45分枠やったら、30分枠にしたら、「1日何枠増えんねん」って感じですね。

 

前川:「増えんねん」って感じですよ。

今までと同じ人数やったら、何分はよ帰れるねんって話なんで。そんな感じで。

 

森田:分かりました。ということで今回は、時短VS値上げっていうの形で、先どっちやるのかっていうところをお話しいただきました。

 

前川:ありがとうございます。

 

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