整体院におけるマーケティングと治療技術のバランス【治療院 整骨院 経営】

マインドセット

森田:今回はですね、「治療技術とマーケティングのいいバランス」っていうのをお聞きしていきたいんですよ。

整体院におけるマーケティング集客活動とかっていうようなところと、治療技術の向上というか、その辺のバランスっていうのは塾生さんいろいろ事例も多いと思うんで、「こういうふうにしてるやつらが、こういうふうに考えてるやつらが、順調に売上伸びていってるよね」っていうふうなところについてお話ししていただきたい。

で、それにプラスで、前川先生の考えもというふうなところでお聞きできればと思ってます。

 

 

技術とは何なのか?

前川:オッケー。じゃあ、技術とマーケ(マーケティング)。
まず、「この技術って何なのか?」だと思うんですね、僕。

これをね「治せる治せない」で考えてる人って、売上が上がんないと思います。

 

森田:ほう。早速興味深い(笑)。

 

前川:はい。「治る。治らない」で人は来続けるとかじゃないんですよね。

まず、そこを気付かないといけなくて、「脊柱管狭窄(きょうさく)症」しゃべれてないけど、「狭窄(きょうさく)症治せないんですよね」とか言ってる人って、売上上がんないんですよね。

 

森田:ほうほうほうほう。で、どう言ってる人が売上上がるんですかね。

 

前川:正直「そんなん関係ない」と思ってる人が上がってますよ。うん。

 

森田:へえー。「まじかよ」と。

 

前川:また反感食らうんでしょうけどね(笑)。

 

森田:(笑)。

 

前川:僕の場合は、技術とマーケ、僕1対9でいいと思います。

ここでまた語弊があるんですけど、「じゃあ、何もできないやつが、はやるんか?」って、そういうわけじゃなくて、「開業する気になってる時点で、ある程度技術あるでしょ?」って。

「じゃあ、その技術ってどれぐらいなの?」ってなったときに、勤務先で「この先生嫌やわ。チェンジして」って言われないぐらいの技術があれば大丈夫。

 

森田:なるほど。中等ぐらいあれば、まあまあまああれば、みたいな。

 

前川:そう。普通にクレームが出ない程度だったら大丈夫。

で、ところが技術ってね、もうこう思ってるんですよ。
「手技×人間力」だと思ってるんですね。

 

森田:ほう、なるほど。

 

前川:で治療家は、これ10対0で思ってるわけですよ。
こう思ってる人が技術に走ってるから、僕はうまくいかないと思ってるんですね。

 

森田:職人気質……。

 

前川:そうです、そうです、そうです。これが少なくとも5対5とか思ってる人とかは、まあうまくいくかなと思ってます。
ここ(人間力)がね、欠落してる人が多すぎると僕は思ってるんですね。

だから、僕はいつも技術を否定するんですよ。
でも、技術って商品力なんで、あった方がいいに越してるけど、僕が言う技術はここ(手技×人間力)なんですね。

まず、これを前提として聞いてほしいんですよ。

そのうえで、やっぱり技術とマーケは、1対9でマーケが9です。
集めれないんやったら、話になんないです。

 

森田:それって左上の「技術」の1の中の、手技と人間力の割合みたいな感じですよね?

 

前川:そうです、そうです。

 

森田:なるほど、なるほど。

 

前川:だから、これはダメです。せめてこうですね。
だから、技術めっちゃ下手くそでも、人間力9やったらこれ、はやってるんですよ。

 

森田:そういうことか。

 

前川:「じゃあ、治らへんやん」みたいな。
いや、人間力ある人の周りおったら、体も良くなっていくんですよ。

 

 

人間力とは何なのか?

森田:人間力って、ごめんなさい。ちょっと話止めちゃいますけど、人間力って言われたら何なんですか?

 

前川:ざっくり言うと、「この人とおって居心地いいな」でいいと思います。

 

森田:ああ、なるほど。

 

前川:人って結局、自分の話を聞いてくれたらいいわけじゃないですか。
自分の話を聞いてもらえないから、体の不調多い人が出てくるわけじゃないですか、どんどん。

だから、ちゃんと聞ける人。ちゃんと相手の話を聞ける人。
で、相手の話を引き出せる人で、もっと言うと聞き出せる人。

「そうやねん。もう何か先生聞いてくれるから、私ほんまに思ってることうまく出てくるわ」みたいな聞き出せる人っていうのは治していきますよ。

だって、カウンセラーが存在するぐらいですよ?
カウンセラーのもと行ったら、痛み取れたりするわけじゃないですか。
読書療法あるぐらいですよ。

 

森田:読書療法?

 

前川:うん。本読んで治ったりもするわけじゃないですか。

でも、治療家ってこれで何とかしようとするんですよ。
これは、治療家のエゴだと思うんですね。
もちろん追求したらええと思うし、そのスペシャリスト出てきたらいいと思いますし。

でも、これがめちゃくちゃすごくても、人としてクソやったら終わってますからね。

 

森田:確かに。頼みたくないですもんね。

 

前川:そうなんですよ。会いたくないじゃないですか。

だから、僕はこう捉えてるんですね、中を。

それを分かってもらったうえで、技術とマーケどうなの? 1対9ですね。
なぜかというと、人来ないと話にならないんで。

人来て、たくさんいろんな事例と向き合ったら、うまなりまっせ。
「ここがめちゃくちゃ良くても、人が来なかったら、本番しなかったらうまなりまへんで」って話なんですよね。

で、これをやってって、はやってきたらだんだん、だんだん、もう赤で書いちゃいますけど2対8とか、3対7とか、4対6とかなってったらいいんじゃないかなと僕は思ってます。

 

森田:ああ、なるほど。

 

前川:始まりはマーケですよ。「よう考えて?」なんですよ。

「店出して、誰が来るねん」って話なんですよ。

 

森田:確かに。

 

前川:「マーケしな来ないやろ?」って話なんですね。

 

森田:昔はよく言われますけど、やっぱり「あったら来た」みたいな、「オープンしたら人は来る」。

 

前川:「看板あったら来る」みたいな感じじゃないですか。
もう、そんな時代じゃないんだよって。だから、まずこっからだよって。

「ほんまに技術を持ってるんだったら、こっからだんだん変えていけるじゃん」みたいな。でしょ?
「来たらほんまに技術あるんでしょ? 治せるんでしょ? じゃあ絶対に紹介起こってきまっせ」と。

まあ、その紹介のマーケティングだと思うんですけども、「そんなん考えなくても、技術があるんだったら増えていくでしょう」って。
で、現にこれで、はやってる人いるわけじゃないですか。

そういう人は確かにいると。じゃあ、その人は多数派なのか少数派なのかですよ。
圧倒的に少数派ですよ。

「そんな少数派のまねをして、あなたがうまくいくと思ってるんですか?」なんですよ。
だから、僕は絶対にマーケティングです。

 

森田:確かに、技術あってもどうやって知らしめるねん、興味持たせるねん、選んでもらえるねんっていうふうなところがマーケですもんね。

 

前川:だから、僕はこう思うんですね。「やりたいことやりたい」のか、「なりたい自分になるのか」ですよ。

 

森田:ほう。また、深い話を。

 

前川:そう。やりたいことやってて、人生が自分の理想にかなうんだったら、それでいいと思うんですよね。
でも、ほとんどがそうじゃないでしょう?

まずは、なりたい自分になったらいいんですよ。

「じゃあ、何で開業するの?」って。
「いや、自分の技術で世の中の人を救いたいから」もちろん分かる。

でも、裏ではっていうか、本音は稼ぎたいからでしょ?
じゃあ稼げる自分にまずなった方がいいんですよ。これやった方がいいですよ。

そっからだんだんだんだん稼げる自分になって、「じゃあ、やりたいことしていこうかな」って、お金があったらやりたいことできますよ。
技術を追求していって、技術で治せる、技術だけで集まる治療院になっていったらいいんじゃないかなって僕は思ってます。

 

 

触れ方は人間力

森田:そうか。だから大事なのは、前川先生はこう「マーケ。マーケ。マーケ」って言うからあれですけど、「技術がいらん」って言ってるわけじゃないっていうところが、僕、結構みそというか、これを誤解して「よし、じゃあマーケだけに振り切ったらいいんや」っていうふうな話でもない。

 

前川:でもないですね。僕の中で、「ある程度ある」と思ってるんで。
でも意外と、技術セミナーしたら「ある程度ないんやな」って思ってる部分もあります。

 

森田:「技術が」ですね?
「それで開業してるぐらいなん?」っていう人もやっぱいるってことですよね。

 

前川:それは「リピート取れないよね」みたいな。

やっぱ、触れ方ってあると思うんですよ。
話それてくるけど、触れ方ってめっちゃあると思ってるんですよね。

「その触れ方したら相手が不安がるやろ?」みたいな触れ方する人って、これ結構いるなと思ってて。

だから、技術セミナーに行かれてる人すごい多いと思うんですけど、きっと、うまい先生って触れ方がうまいと思うんですよね。触り方って。

「そういったのもちゃんと意識した方がいいんちゃうかな」って、僕は。
でもこのね、また話また変わってくるけど、「触れ方って、俺ここちゃうかな?」って思うんですよね。

「相手にどう思われるか」とか、「相手を安心させたい」と思ったら、触れ方意識するでしょ? それは。

 

森田:確かに。

 

前川:ということは、「人のことを考えてる人なんで、あるんちゃうかな」と思うんですね。
それができてないってことは、多分ないんですよね。

だから、患者さんをほんまに実験台みたいに思ってる人が、僕は多いんちゃうかなって治療業界では思ってて。
「この技術を学んだから速攻試そう」って。

 

森田:確かに。

 

前川:「おかしいやろ、それ」みたいな。「実験台かよ」みたいな人って、僕めっちゃ多いと思ってるんですよ。

だから、触れ方とかはね、やっぱり普通に「目の前の人に安心を感じてもらいたい」とか、「少しでも緊張なく受けてもらいたい」とかなったら、触れ方めっちゃ意識すると思うし、声の掛け方とかも意識すると思うし、自分の立ち振る舞いとかも意識すると思うので。

てな感じで、思っております。

 

森田:なるほど、分かりました。ありがとうございます。

このバランス、ここまで何か細分化されて言われると、何かほんまに、これがなかったら「前川先生は、ただのマーケの人」みたいな感じに思われるかもしれないですけど、この動画を通して、ほんまにバランスっていうのを伝えてもらったんじゃないかなっていうふうに。

 

前川:これ、ちょっと僕の見方を変えてくれたらうれしいです(笑)。

 

森田:そうですね(笑)。はい、では今回は以上です。ありがとうございます。

 

前川:はーい、ありがとうございます。

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