前川:では、前回の続きっていうことで、ちょっと一呼吸、休憩させていただいて、今、治療でしたか? 説明か。
森田:説明です。
説明について詳しく説明
前川:説明からちょっと入っていきたいなと思うんですけども。
この説明で重要なのは、何といってもここ(問診)で引き出せてるかどうかですよ。
ここで悩みを引き出せてなかったらもう終わりです。
引き出せてる前提で話を進めていきますね。
で、説明なんですけど、説明をする前に検査とかもすると思うんですね
そういったものも含めて「説明」にしてるんですけども、ここで引き出せた問題があるわけじゃないですか。
本当の悩みになりますね、本当の悩み。
これを解決できるのかどうか、検査するわけですよ。そして、説明するわけですね。
これがめっちゃ大事なんですよ。
このストーリーをちゃんと先生が分かっているかどうかです。
悩みを引き出せてないのに、何を検査するんですか、なんですよ。
これで検査してたら、治療家のただのエゴ、エゴって言うか自己満ですよね
「あ、肩こり、痛いんですね。どうですか?上がるようになりましたよ」みたいな話になってくるわけですよ。
森田:確かに。
前川:患者さんは、そんなん求めてないんですね。
まずは自分の気持ちを分かってほしいなぁというのがあるんですよ。
それを引き出せたら、この問題が解決できるのかどうかを検査しますねと。
森田:うーん、なるほど。
前川:だって、検査って何されるか分かんないじゃないですか、患者さんって。
よく治療家さんでいるんですよ、「検査に参加してくれない」とか、「『すぐもんで』みたいな言われる」みたいな。それはそうやみたいな。
森田:なるほど。
前川:自分の問題を解決できるのかどうか、必死に悩み、聞いてくれたから、「検査しますね」って言ったら、それは向こうも必死に参加しますよ。
森田:その流れになっているってことですよね。
前川:そうです。ストーリーがあるんですね、すべて。
「検査しますよ」と、じゃあこの検査の時に何を意識しないといけないのか、これもあるんですね。
これもすごいポイントがあって、患者さん自身に参加させないといけないんです。
患者さん自身に、自分の今の体の状況を分からせてあげないといけない。
結局、ほかの治療に行った患者さんとかが、先生のところに来ると思うんですけども、「骨盤がゆがんでいるって言われたの」とか「足の長さが違うって言われたの」とか、何かいろいろ言われるわけじゃないですか。
聞いてると、患者さんに、「それ〇〇さん、自分で自覚できました?」と。
森田:なるほど。
前川:「いや、分かんないです」「あ、そうなんですね。で、実際に治療を受けてどうだったんですか?」って聞いたら、「いや、先生は骨盤、揃ったって言ってた」「あ、そうなんですね。〇〇さん、それ自覚できました?」「分からへんかった……」っていうのがほとんどなんですよ。
森田:言われただけ。
前川:言われただけ。
それって、相手からしたら面白くも何ともないじゃないですか。
参加してないわけですよ
参加させないと、何でも参加型なんで、なので、検査も参加させてあげてください。
ポイントとしては、患者さん自身が見て分かるもの。
やっぱり視覚情報ってめちゃめちゃインパクトあるんですよ。
視覚情報が何か伝わる検査をしてあげる。
そして次に、自分が変わったって体感できるもの。
この2つがあれば、めちゃめちゃいいですね。
そういった検査をしてあげる。
そういった検査をしたうえで、説明するんですね。
森田:なるほど。
前川:この時も、「〇〇さんの何が解決できるのかどうか検査させてもらいました。結果から先言いますね。うちで解決できますよ」って言います。
森田:なるほど。
前川:そうすることによって、説明を聞く耳が「パカンッ!!」って開くわけですよ。
森田:確かに。
前川:これがなかったら、「どうなん……いけるんかな……」って思いながら聞くんで、入ってこないんですね。
「治るんですよ」っていうのを言ったうえで、なぜ治るのかっていうのを説明していきます。
それをちゃんと患者さんに分かりやすく伝えてあげる。
でも専門用語なんて全く使わなくていいし、僕なんか「筋肉硬くなって、血流悪くなってるんですよね」っていうのしか言わないですね。
そういった表現でやっていきます。
そのうえで患者さんが、「なるほど!そういうふうにしていったら良くなるんだ。あ、今まででも何で治らへんかったんやろ。こうだから治らなかったんだ」っていうのを、すべて分からせてあげたいんですよ。
そうすれば、「ここしかないよね」になるわけですね。
森田:確かに。
前川:ここ、ここしか本当に悩みを聞いてくれなくて、ここで自分の体の問題が分かって、「良くなる」って説明受けてて、ここしかないわけです。
あとは、これが本当かどうかを証明するために治療があるわけですね。
森田:なるほど。
治療について詳しく説明
前川:じゃあ「この治療の証明はどこでするのか」っていうと、この検査でするしかないんですよ。
この検査で診てもらったら、目で違う、感じが違う。
それが良くなれば、「あなたいい方向に向かうんですよ」って言っとくんですね。
「僕の治療ではそれができますよ」って先に言ってしまいます。
で、あとはこれ受けてみて、この検査結果が変わるのか変わらないのかの話になってくるんですよ。
ここで変わったらどうなりますか? 相手からしたら?
森田:来た方がいい。
前川:そうなんですよ。しかも、こうやって変わったのって、ここが初めてになるわけですよ。
森田:確かに。今までは自覚はしてきてなかったわけですもんね。なるほど。
前川:そうですね。それをしてしまえば、もう決まりじゃないですか。
森田:もう決まりですね。
前川:だから、ここ(治療)で決まるのではなく、ここ(電話・問診・説明)で決まるんです、ここで。
ここ(電話・問診・説明)でどれだけ自分自身を信用してもらって、どれだけ本当の悩みを引き出せるのか。
本当の悩みを引き出してしまえば、「それを解決する策はありますよ」と持っていけるんです。
本当にできているかどうかというのは、ここでビフォーアフター、違いをちゃんと伝えることができれば、患者さんはもう「ここに来ます」ってなるわけですよ。
森田:ですね。
前川:オッケー?
森田:「セールスはセールスまでに終わってる」みたいな……。
前川:そうです。セールスを不要にするという、まさにこれだと思う。
「良くなってる」って言ってあげてください。
「僕の治療を受けたら、この検査結果がこうなりますからね」と。
「信じられないでしょ?」「皆、信じられないって言います」と。
でも、やったら戻るわけですね。驚きますよ。
もうそこで信じてくれるんですよ。
これはもう全部、説教みたいなもんです。
「全部、僕の言う通りにして来てくださいね」と積み重なってるんですね、案内をするとか、ここに座ってこうやって書いてとか、全部こっちの誘導なんですね。
で、こっち(治療)も誘導なんです。こうなるんですね。
「あ、この先生の言う通りにしておけば、いい方向に向かうんだ」っていう洗脳をしていきます。
ってしたうえで、「次回予約」です。
ここではどういうのかというと、相手に決めさせないといけないです。
相手に責任を負わせないといけないんで、「うちはこういった形で治療方針を考えて、治療をしていきますよ」と。
「来ますか?」「来ませんか?」ともう究極の選択ですね。
「来ます?」or「来ません?」
森田:もう必要性を十分教育されてるんで、答えは「イエス」みたいな……。
前川:イエスみたいな……、そうです。
もうお金も用意して来てる、スケジュールも用意して来てる。
納得してる、「来ます?」「来ません?」、ほぼほぼここですね。
森田:そうですよね。そのストーリーがあって「来ます?」「来ません?」やったら、「来ます」って言うやろなみたいなのはイメージ付くんですけど、でもほとんどの人はそれがないからバクバクしながら「来ます?」「来ません?」みたいな……。
前川:「来てください」みたいなね。
森田:2分の1の勝負!みたいな……。
前川:はいはい。まあね、『らんま1/2』ちゃうんやぞ、みたいな。
森田:ほんまに、そういうことです。
予約・フォローについて、そして大事な考え方
前川:で、ここで予約ですね。
予約も、まずスケジュールを聞きます。
「都合のいい時間帯とかありますか?」聞いたうえで、「〇〇さんの体だったら、これぐらいの間隔がいいので、ここかここかここかで予約をお願いします」みたいな感じで向こうに選ばせる感じですね。
で、予約していく。あとはその後のフォローですね。
LINEでもいいし、電話でもいいし、ショートメッセージでもいいし、何らかのフォローをしていってあげる。
こういったことをしていけば、リピートはもう全然取れるわけですよ。
オッケーですかね?
森田:オッケーです。
前川:これが普通にできてれば、全然問題ないわけですよ。
で、大事な考え方、言いますね。
すべて逆算で考えてほしいんですよ。
森田:なるほど。
前川:逆算ですね。だから、どういうストーリーを先生方が描きたいのかですね。
まず全体を描くんですよ。
「予約取れなかった……。じゃあ、何で取られなかったのかな? こうなんじゃないのかな? じゃあ、ここでこうしていこうかな。この場合はこうかな」みたいなのを、全部こうやって組み立てていくんですね。
一通り組み立てて実際やっていって、「あ、ここを変えた方がこうつながるな」とか、そういったのを考えてやっていくことによって、先生のリピートマニュアルっていうのが完成していくわけですよね。
それを作らないと、ほかとの違いが出てこないわけですね。
埋もれていくんですよ。
一人治療院はほかと同じになったら、絶対いけないです。
こういったことをしっかりしていけば、距離とか値段とかそういったものが関係なくなっていきます。
「先生だから来る」ってなっていくんですね。
僕たちはそういった勝ち方をしていかないと、消えていきますね。
森田:なるほど。
前川:これが、「リピート!!フェーズ別改善マニュアル」になります。
今日の話で、「ちょっと自分とやり方違うな」とか、そんな先生ももしかしたらおられたかもしれないですけども、考え方はすべて同じなので、もし分からないことがあればまたコメント欄にコメントをいただけたらと思いますので、そんな感じで終わっていきましょうか。
はい、ではまた次回の動画でお会いしましょう。さいなら。
森田:ありがとうございました。
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