森田:今回は、「新規が毎月多い発信者には注意」ということなんですけど、別に新規が悪いわけではもちろんなく、「毎月新規、実際目の前に来る患者さんが20人です」っていうことやったらすごいことやと。
前川:すごいですよね。いいですよね。
森田:「それってどう思うんですか」っていう、ちょっとざっくりした質問。
前川:オッケーです。じゃあ、それいきましょうか。
新規が多い人のパターン1つ目
前川:きっと今の質問の意図って、そんなに新規が毎月来てるってことは、たまっていってないんじゃないのかなみたいな部分があると思うんですけども。
森田:そうです。
前川:僕2パターンあると思うんですよ。
2パターンあると思ってて、まず1つ目。うまく調整してる人もいるんですよね。
森田:調整?
前川:そう。何て書いたらいいかな、間隔をあけていく。
うまく間隔をあけていって、その空いた分に新規を放り込んでってやっていったら、結構数入ったりするんですね。なので、その辺をちゃんとしてる人だったら、全然毎月20名とか入れていっていいと思うんですよ。
だって、僕だったら、最初は週1のペースで通ってもらって、その後2週に1回通ってもらって、その後、3週から4週に1回に変えていくんですね。
森田:それって1回目、2回目、3回目っていう感じですか?
例えば、最初の10回は週1で来たり。
前川:最初の4回。
森田:なるほど。
前川:これで2回、それ以降みたいな感じですね。
こういう感じでやっていったら、常に間が空いていくんですよ。
だから、新規に20人来ても全然問題ないんですね。
で、僕の場合はもう1個これなんですね。
短時間治療、短時間治療というのをやったんで、20分枠でやってるので、結構枠取れるんですよね。
だから、20人ぐらいだったら全然、カモンベイベーみたいな感じですよね。
だから、僕1人でやってましたけど、月に多分350前後ぐらいは枠があったと思うので。
森田:350人見る枠があった。
前川:見る枠ぐらいはあったと思うんですよね。
だから、別に20人ぐらい来ても全然問題ないみたいな感じですね。
で、こんな人ってやっぱり少ないと思うんですよ。
森田:確かに。
新規が多い人のパターン2つ目
前川:それこそ今質問に言われたような、「毎月20人来てるんですよ。売上どうなんですよ」って言ってる人って、マジで危ない人が多いと思ってて。
森田:何か、バケツで言ったら底が、リピートしてないから、ババババってなってる分。
前川:そうそうそう。まさにこういう感じですよね。
水をバーッと入れていくけども、ここに穴が開いててピョーピョーみたいな感じですね。
みたいな感じで、全然たまっていかないみたいな感じのイメージがあると思うんです。
これは本当に多くて、新規毎月20人来てますとか、新規を集め続けてるんですっていう情報発信者の裏側はちゃんと取った方がいいですよね。
新規は取れるけどリピートはザルみたいな人はやっぱり多いので、そこは注意しないといけなくて、これを見極めるためにどうしていったらいいのかっていうと、情報発信者のことを見極めるのは難しいと思うけど、今動画見てくれてる人が見ていってほしいのは売上とかも大事なんだけども、カルテ枚数を絶対に見ていってほしいの。
カルテ枚数。カルテ枚数も、例えば今月100枚ありましたと。
今月100枚ありました。でも、これの内訳をちゃんと見てほしいんですね。
新規と既存のカルテ枚数をちゃんとチェックしていってほしいんですよ。
「新規が30枚で、既存70枚の100枚です」と。
じゃあ、来月、次月にこれが120枚になってました。
20枚もカルテ枚数増えたらうれしくないですか? うれしいですよね。
でもですよ、この中身が新規が50枚、既存が70枚、これって結構やばくないですか?
既存枚数は同じだけども、新規で何とか持ちこたえてるんですよね。
これ、既存がなかった時ってめちゃめちゃやばいの分かりますかね?
結構こうなってる人が多いので、見ないといけないのは売上でね、「今月の売上上がった、売上更新していった」とか言ってる人多いけども、そこも大事なんだけども、見ていかないといけないのは、どれだけ既存がたまっていってるのかですね。
バケツの水がどれだけたまっていってるのかっていうのを見ていかないといけなくて、これは売上とかを見るんじゃなくて、カルテ枚数を見ていかないといけないですね。
売上が低くても、例えばですけども、2ヶ月に1回の人がどんどんどんどんどんどんどん積み重なっていったら、めちゃめちゃすごいことが起こるんですよ。
それが1年、2年続いたら、安定的に100万、200万が自動的に売り上がるみたいになっていくんですね。
だから、よくこういう話があるんですけども、少なければ少ない方がいいっていう説もあるんですね。
単価高い人をバンとやって、数少なくても売上立つだろうみたいな。
もちろんそれも一理あるんですよ。
一理あるけども、それって不安定度が高いんですね。
だから、数も追い求めて、単価も追い求めて、この両輪を回すのが超安定経営していくために必要な部分になってくるので、新規が数多くてもこの既存がたまっていってなかったら、いつか破綻していくんで。
だから、皆さんもいろんな情報発信者の、そこの卒業生の対談動画とかを見てると思うんですけども、その人たちを追っかけたらいいと思うんですよ。
実績者として出てると。でも、その人たちのその後はどうなのかっていうのを1回みんな調べてみたらいいと思うんですね。
新規をバーンって集めて、回数券をバーンって売って、売上が上がった人っていうのは、ここを見てないので、多分1年したら消えてますよ。
森田:それって、既存のカルテ枚数って、今例えば「10回券買いましたよ」っていう人がいて、「その人が離脱しましたよ。もう通いませんよ」っていうような人も既存のカルテ枚数として換算するっていうことではないですよね。
前川:ではないですね。実際来てる枚数、来てる人だけの枚数を数えた方がいいですよね。
森田:なるほど。月間で、例えば100枚、のべ100人が来ましたってなったら、そのうちいっぱい通ってくれてる既存の方は何人かっていう、その割合っていうことですよね。
前川:そうですそうです。
森田:なるほど。
前川:ここをどれだけためていくかですよ。
だから、この新規の水でごまかされないことですね。
この新規が入る前の水がどんだけたまってるのかっていうのが重要になってくるんで、この部分をやっぱり意識することってめっちゃ重要かなって思います。
新規とリピートどっちが大事?
森田:そう捉えると、前川先生の中で「新規とリピートどっちが大事ですか?」とかって言われたら何て答えるんですかね?
前川:そんなの両方大事ですよ。
森田:それぞれ大事なんですね。だから競うものじゃないっていう。
前川:そうですね。両輪は回しておかないといけないし、だから新規も数を集める時期と、質を求める時期があっても僕はいいと思うんですよ。
でも、ほとんどの方がきっと数を求めないといけない時期だと思うんで、数を求めたらいいんだけども、ある程度予約パンパンになってきてたら、やっぱりそれは次のステップの段階だと思うんですね。
時短をして、もっと入れるのか、値上げをして入れる水を変えるのか、もしくはそのままでやっていくのか、いろいろ考えなきゃいけないと思うんですよ。
そのままやっていくんだったら、もう数じゃなくて質に変えていったらいいと思うので、その辺をちゃんと見極めて、戦況を見極めないといけないですね。
森田:強かったですね、言葉が。
前川:戦況って言ったらかっこいいなと思って。
森田:なるほどです。
前川:そんな感じですかね。ただ、カルテ枚数を見るっていうのはあんまり言ってる人がいないんで、これ絶対見た方がいいです。
森田:確かに。
前川:で、新規と既存の枚数を見る。
売上も本当は、月の売上だけこうだ、だけじゃなくて、新規の売上いくら、既存の売上いくらっていうのはやっぱり見た方がいいですね。
で、この割合があるんですよ。いい割合が。最後にこれ言ったら終わりましょう。
3対7か、もしくは4対6がいいですね。
森田:いずれにしても、既存の方が多いっていうところが重要っていうか。
前川:そうですそうです。だから、開業したてとか、最初のうちはなかなかこの割合が違うかなと思うんですけども、1年、2年してきたらこの割合になってなかったらめっちゃやばいと思います。
この割合になってなかったら、ザルになってるってことなんで。
森田:抜け続けてるっていう。
前川:抜け続けてるっていうことなんで。
そこは判断の基準の1つとして見てもらったらいいんじゃないかなと思います。
森田:分かりました。ということで、今回はカルテ枚数という、なかなか一人治療家さんでは聞き慣れないワードかもしれないんですけど、それに対する考え方ですね。
教えていただきました。ありがとうございました。
前川:ありがとうございました。
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