森田:今回は「無理やりリピートさせない理由」っていうのをお聞きしたいと思います。
新規の患者さんが来ました。
例えば、「この人、ちょっと人合わんな」とか、「まじでこの人の症状は良くできる自信がない」とかっていうふうな感じで、でも「経営的にはやっぱリピートさせないと」みたいな、そういう悩みって絶対あると思うんです。
前川:あるっすね。
森田:それのときに、前川先生どういうルールを持って、考えを持ってやられてるかっていうところをお聞きしていきたいと思います。
前川:オッケー、了解。
森田:むちゃくちゃ気になるところやと思うので、ぜひ、本当に最後までご覧ください。
「人が合わない」は器がちっちゃい
前川:これは、僕、むちゃくちゃ重要だと思ってて。
「ここの捉え方で、治療院経営の可能性って決まってくるな」と思ってるんですね。
よく、治療家さん向けに情報発信してる人で、「合わんやつは切れ」みたいな、「患者は選べ」みたいな、いうこと言う人いるじゃないですか。
森田:います。います。
前川:僕も昔そう思ってたし、そういったこと言ってたんですけど、ある時、ふと思ったんすね。
それって俺の器がちっちゃいだけじゃないかなと思ったんですよ。
森田:なるほど。
前川:だから、僕の中では2つあって。
まずは「人が合わん」っていうのと、「治せない」っていうのと2つあると思うんですよね、断る理由って。
で、僕の場合はこの、「やっぱり自分の力量じゃ無理やな」って思う部分ってあるじゃないですか、正直。
森田:あります、あります。あります。
前川:「これ、頑張ったらいけるかな?」ってやつは、受けたらいいと思うんですよ。
これはまた何かの動画で言えたらと思うんですけど、「頑張ったらいけるかな?」ってやつに、僕は「治りますよ」とは言わないんですよ。
最初のころは、全部、僕もまじでもうはったりで、かましてやってたんですけど、それって、俺にとっても良くないし、相手にとっても良くないなと思ったんで、正直、すべて正直に話すようにしたんですね。
また機会があったらしゃべるんですけど。
とりあえず、「これ自分の技術じゃ無理やな」っていう部分はお断りします。
お断りをします。
森田:素直に「僕には治せそうにないので」っていう感じですよね。
前川:はい。でも自分、これを言う治療家さんって、「絶対こうやって言ってほしいな」っていうのがあるんですよ。
「何々さんの症状って、僕では治せないです」と。
「ただ、僕ができないだけで、ほかの先生は分からないので、ぜひ希望を捨てないでくださいね」みたいなことを言ってあげてほしいんですね。
森田:なるほど。
前川:「俺が治されへんかったら、絶対どこ行っても無理やで」とか言う人絶対いるんですよ、治療家さんって。
森田:うわー、いるわ。職人ですもんね。
前川:そう。それは相手の可能性を、僕はつぶしてしまうと思うんで、それは絶対にやらんほうがいいと思うんですね。
森田:確かに、確かに。
前川:ただ、ちょっと話変わりますけど、治療院経営だったら、僕のとこ来てあかんかったらあかんと思いますよ。
森田:ああ。
前川:それはいいですね。はい、すみません。
森田:(笑)。
前川:真剣に聞かれたら困る。
問題はこっちなんっすよ、「人が合わんから断る」。
言うたら、向こうがしゃべってても態度悪いとか、どうのこうのってあるじゃないですか、「自分が苦手」とか、それで断るのは僕はちょっとどうかなと思うんですよ。
あと、態度悪い。態度ってこう書きます。
「態度悪い」。
森田:いますね、態度悪い人。
前川:悪いっすよね。思い切りため口とか、偉そうなやつとかいるじゃないですか。
僕、それは普通に断ってたんですよね。
でも、「ちょっと待てよ」と。
「何で、向こうって、そんなに言葉遣い悪いんかな?」とか、「何で態度が悪いんやろな?」っていうの考えるようにしたんですね。
「向こうも緊張してるから、それ隠そうとしてのかな?」とか、「やっぱり俺の方が年下やし、『なめられたら嫌やな』とか思ってんのかな?」とかいうのをちょっと考えるようになったんですよ。
だから、これはもう何も考えずに拒否してたんだけども、「相手が何でそうなのかな?」っていうのを考えて、「受けてみようかな」と思うようにしたんですよね。
そうしたら、案外いい人だったりするんですよね。
だから、「人が合わんから」っていう理由で断るの、僕は良くないと思ってて。
「態度が悪い」、これで迷惑かける人は断ります。
迷惑って、「声がめっちゃうるさくて、周りの患者さんに迷惑かける」だったりとか、「予約時間守らなくて周りに迷惑かける」とか、そういう周りに迷惑かけるんだったら断ります。
でも、そんなんなくて、自分がただ嫌な気持ちになるだけだったら、受け入れたらいいんちゃうかなと思うんですよ。
それも自分の成長の種かなと思うんですよね。
もちろん、それであんまりにも「自分、これ無理やな」と思ったら、次からそういった人は断ったらいいじゃないですか。
森田:はい。
前川:まず、受け入れないと。僕、こうなんですね。
「自分の器がちっちゃいだけだ」と思うんですよ。
レンジが狭いんすよね。
自分が受け入れる人が狭いってことは、自分が診れる人が狭いってことじゃないですか。
ということは、売上の最大化できないんですよ。
これ、めっちゃでかいと思ってて。
自分の器をでかくすることができれば、いろんな人を診ることができる。
ということは、売上を最大化させることができるわけじゃないですか。
っていう部分で、自分っていう器を広げるためにも、合わない人でも受けた方がいいかなと思います。
だから、治療家さんって技術磨き続けるでしょう?
自分のレンジを広げるためじゃないですか。
森田:はい、確かに。
前川:なので、この、技術面と。こっち技術か、上に書くか。
技術面と、マインド面ですね。
これをしっかりと両方磨くことによって、この器っていうのでかくしていけるわけじゃないですか。
この器がでかいことによって多くの方を救えるし、売上も上がっていくっていう部分の図式が、僕はあるなと思ったんで、こういった形で「断る」「断らない」っていうのを決めてます。
やることでしかわからないことがたくさんある
森田:中には、それでも「売上にちょっとコミットするためにも入れるしかないかな?」っていうふうに思う部分もあるみたいな、そういうふうな方いると思うんですよ。
前川:いると思いますね。
森田:せっかくコストかけて来てもらった人で、「何か頑張ったらいけるんちゃうかな?」っていう。
そういう方が、今みたいな、僕のことを言ったら、どういうふうに言われますか?
前川:もうそれは、受け入れたらいいと思う。
経験して分かることしか僕はないと思うんですよ。
森田:なるほど。
前川:僕の実体験を通しても、「いや、そうは言っても……」ってやっぱなると思うので、1回経験されたら分かると思うんですね。
僕と同じ気持ちになるのか、違う気持ちになるのか分かんないけど、まずやってみるべきだとは思いますよ。
森田:なるほど。
前川:うん。やることでしか分かんないことたくさんある。
こっち側はやってみたらいいけど、やっぱりつらくなってくると思うんすよ。
「やっぱり治されへんかったな」とか、繰り返してくると。
「金ないから」「お金ないんでね、通えないんですよね」って言うたら、「じゃあ、うち通えないですね」って、断る人多いと思うんですけど。
「でも、何で相手そうやって言ってんだろうな?」と思って受け入れて、ちゃんと対応したら、頑張って通ってくれたりとかもするんでね。
森田:確かに。
前川:それをさせれるように、自分の器広げるってめっちゃでかい、重要かなと思うので。
何でも経験されたらいいと思います。
で、これが大事なんですよ。
自分でちゃんと当たりを付けたうえで、言うたら、「仮説を立てたうえでやる」っていうのが絶対条件ですね。
森田:なるほど。
前川:「この人は治せるな」「この人は治されへんと思うな」って、やってみて、結果がどうかじゃないですか。
自分が最初思った時と、結果の、そのギャップをちゃんと把握できるような状態にしとかないと、経験しても全く意味がないんですよ。
「とりあえずやってみよう」なんて、全然意味がない。
自分の中で、「この人はこうやと思う」と。
で、やった結果、違うかった。
じゃあ、「何が、どう違うかったんやろうな?」
「自分がどこで判断して、どこが違うのか」っていうの分かるじゃないですか。
それは絶対しないといけないですね。
電話対応のときでも、「この電話をやる人っていうのは絶対続けへんやろな」と思って受け入れて、「やっぱり続けへんかった」。
めっちゃ続けてくれたら「何でやろうな?」っていうのを繰り返していくことによって、自分の器っていうの、でかくなっていって、いろんな出来事に対応していけるようになっていくんで、何でも経験されたらいいと思います。
ただ、「絶対、仮説は立てろ」っていうような感じですね。
森田:なるほど、なるほど。
何でもかんでも考えずに、「おりゃー!」ってやるんじゃなくて、「これやってみたらどうなんかな?こうなんかな?こうなるんじゃないかな? やってみたらこうだった。ってことは、次は……」っていうとこですよね。
前川:はい、そう。
絶対、次につながるようなアクションをしとかないといけないと思います。
森田:なるほど、分かりました。ありがとうございます。
ということで、今回は「無理やりリピートさせない理由」っていうふうなところの、前川先生の考えをお聞きいたしました。
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前川:はい。
森田:では以上です。ありがとうございました。
前川:ありがとうございました。
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